撮る観光案内(列車で訪れるアンボワーズ城とクロ・リュセ・後編)
今回は、『列車で訪れるアンボワーズ城とクロ・リュセ・後編』ということで、前回のアンボワーズ城に引き続き、クロ・リュセの館の行程をご紹介いたします。
お腹も空く時間になり、城の外に出て、エントランスにあるお土産屋さんを下ったところにある、レストランに入り込みました。ここはクレープのお店です。2種類のクレープに舌鼓を打ち、元気を取り戻しました。
店を出て、坂道を登ってゆくと、いよいよレオナルド・ダ・ヴィンチが住んでいたクロ・リュセの館に到着しました。
クロ・リュセの館
歴史:
1471年ルイ11世の執事を務めていたエチエンヌ・ル=ルーにより、12世紀に建造されました。住居棟は螺旋階段のある八角形の塔を囲むように設計され、緑豊かな庭園に囲まれています。1490年シャルル8世の所有となり、それ以後200年にわたり代々フランス国王が居住しました。1516年フランソワ1世の招きによりレオナルド・ダ・ヴィンチはここに居住することになります。
入場券を握り締め、螺旋階段から2階の回廊へ。この回廊からいよいよ建物の内部へ。
ダ・ヴィンチの寝室・仕事部屋を通り、1階のアンヌ・ド・ブルターニュ小礼拝堂へ。祭壇前から振り向き扉の上の壁に光の聖母が描かれています。光の聖母の足は三日月の上に乗っており、「Virgo Lucis(光の聖母)」と呼ばれていますが、これがLUCE(リュセ)という言葉の由来といわれています。



その後は18世紀の応接間へ移動しました。外の光がたっぷり入るこの部屋はダ・ヴィンチのアトリエとして使われ、ここでイタリアから持参した「洗礼者聖ヨハネ」「聖アンナと聖母子」を完成させました。小客間・ルネッサンス様式の大広間・そしてベジタリアンであったダ・ヴィンチの料理を作った厨房へ移動しました。


いよいよ階段を下り地下へ移動です。ここにはダ・ヴィンチが構想した40台もの機械模型が展示されています。戦車、自動車、ヘリコプター、パラシュート、土木、水力などの分野における発明の数々を鑑賞することが出来ます。
また、この地下には地下道の入り口があり、400メートル離れたアンボワーズ城とつながっています。フランソワ1世はこの地下道を使って度々ダ・ヴィンチと会っていたと伝えられています。
地下の見学が終わり庭に出ました。この庭からアンボワーズ城が見えます。正面玄関のほうに向かうと広い庭が広がっており、現在は「芸術とダ・ヴィンチの知性を演出するカルチャーパーク」となっており、かつてダ・ヴィンチがここで散歩を楽しみながら自然を観察する中で「創造と発明」がされたのだということを体験しました。


三枚の絵:
1516年秋フランソワ1世の招きを受けダ・ヴィンチは何人かの弟子たちとロバの背にまたがってアルプス山脈を越えてきました。ローマから運ばせた皮製のかばんには三枚のお気に入りの絵が入っていました。
「モナ・リザ」「洗礼者聖ヨハネ」「聖アンナと聖母子」現在この三枚の絵はルーブル美術館に所蔵されています。三枚の絵は比較的近くに展示されていますので見落とさないように!
ルーブル美術館の3つの入り口のひとつ「ドゥノン扉」から「モナ・リザ→」という案内に従って移動すると、5番イタリア絵画というところを通ります。この左の壁に「洗礼者聖ヨハネ」「聖アンナと聖母子」があり、その後右に入った6番の部屋に「モナ・リザ」があります。
帰路
全ての見学を終了し、館を後にして、再びアンボワーズ城に向かって坂道を下りました。城の前の店にてしばしお土産を見ていると、時計台の前にて、かつての農民の衣装を着た人達がダンスを披露していました。


お城を後ろにしながら再びロワール河を渡り、駅に向かいました。15:52発の列車に間に合うようにアンボワーズ駅に到着できました。列車情報のテレビ画面見たら「RETARD 30mn」となっているではありませんか。30分遅れの表示です。まあいいかと皆さんでベンチに座って待っていました。16:05ごろに突然と列車がホームに入ってきました。30分遅れなのでこの列車は違うだろうと思いつつ、入ってきた列車の扉を見たら「TOURS」の文字。
「この列車に乗るんだー」と、皆さんに伝え、慌てて切符にパンチを入れ、閉まる扉を押さえてもらって乗り込みました。
すぐに列車が動き出し、空いている座席はあるかなと周りを見てびっくりしました。目の前には自転車がぶら下がっているではありませんか。その自転車を見ながらなんだかんだで列車はサンピエール駅までまっしぐら。ここで沢山の人と自転車が下りたので、ここで下りなければいけないのかとやや不安になり、ホームの表示板を見ました。そこにはTOURSの文字があり、ようやく空いた座席に座りました。再び列車が走り出し、5分ほどでトゥール駅終点です。
16:30にはトゥールに戻ってきました。
感想
列車を使っての城見学でした。いろいろな出会いと楽しい見学、ハプニングもありましたが、これが「旅」かもしれません。皆さんはどんな旅を経験されるでしょうか?




