2009年3月

フランス医療事情(実体験編)

ポイントカードですか?

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フランスで働き始めてしばらくすると緑色でチップの入ったカードが届いた。どこかのお店のポイントカードと思って危うく捨ててしまうところであった。ところがどっこい、これこそが日本でいう保険証。まったく、命知らずのことをするところだった...フランスではCarte vitaleと呼ばれているこのカード、carteは「カード」でvitaleは「生命の」と言う意味で、まさに命と医療をつなぐカードである。このカードは医者にかかるときと処方箋が必要な薬を買うときには提示しなくてはならない。このカードのチップに生年月日や住所の他、いつどこでどの様な医療を受けてきたのかといった情報が入っている。

治療費いくらくらい?

フランスでは一般医での治療は70%社会保険、30%自己負担だ。一般医の診療は何をどれだけ見てもらっても1回の診療は22ユーロと決まっている。5年前は20ユーロだったのにこの5年間で2ユーロもUPしてしまった。日本だと初診とか二回目とかで診療代が変わるから、出費の目安はフランスの方が分かりやすいかもしれない。一旦全額の22ユーロを支払うが、気が付くと銀行の口座に70%分が払い戻されている。薬を買う場合は自己負担分しか薬局で支払わない。薬局が一時的に社会保険負担分を立て替えてくれる仕組みだ。薬はその種類にもよるが、だいたい65%くらい社会保険でカバーしてもらえる。

マッサージで保険きくの?

日曜日は貴重な睡眠日と際限なく寝ていたら、寝違えて背中が固まってしまった。恥ずかしながらも、どうにも背中が痛くて病院に行ったら「Kiné」の所に行きなさいと、処方箋が出された。一瞬事情が読めなかったが、フランスでは「Kinésithérapeute」と言う運動療法士がいる。リハビリをしたりマッサージをしてくれるのだが、マッサージもちゃんとした医療行為とみなされているこの国では一般医が処方箋を出してくれれば、マッサージに保険が適応される。60%社会保険、40%自己負担だ。10回分のマッサージの処方箋が出たので、それから週二回、5週間マッサージの至福の時間が訪れた。そこで疑問なのだが、エステでやってくれるマッサージはそれでは違法ではないのか?エステティシャンは上記のKinéではなく、医療行為をしてはいけないことになる。知り合いのエステティシャンに聞いてい見ると微妙な線引きがあるらしい。Kinéのマッサージは治療、エステのマッサージはリラックス...らしい。一緒ではないか ? まあ、日本でも似たような状況にあるが...

Cyclamed...薬のリサイクル

日本で処方箋を出してもらって薬を買うと、処方箋に記されている分しか薬局で薬を購入できない。当たり前のことだが、ここではそうではない。フランスでは処方箋が必要な薬も普通の売薬同様、きれいな箱に入って出てくる。一目見ただけでは普通の売薬と処方箋が必要な薬は見分けが付かない。 そこで例えば1回一錠を一日3回、1週間と処方されてもその処方された薬が一箱に30錠入っていれば、それを買って、残りの7錠は次回具合が悪くなるときのために取っておくか、go toゴミ箱だ。ところが、薬をゴミ箱に捨ててしまうと環境への影響が甚大らしい。それでは、いらない薬はどこにもって行くのか?薬局に持っていくのだ。(どの薬局でも構わない。)そうするとその薬は特別な焼却施設に集約され環境に影響がないよう処分される。いらなくなった薬は人道支援団体が再配分していたが、それも違法とみなされ2008年12月末日でその活動も終わってしまう。何となく寂しい気がするのは私だけだろうか?

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病院に置いてあるCyclamedのパンフレット

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処方箋が購入時に必要な鎮痛剤。
こんな感じに売薬と見た目変わらない。


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動物の息づく街

十数年ぶりの大雪に見舞われました。気温差が少ない大陸性の気候であるこの地域では、雪が降ること自体が珍しいことのようです。下記の写真は私の勤めるフランス甲南学園トゥレーヌの校舎です。

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公共交通機関への影響も大きく、生徒の帰寮が深夜(早朝)になるなど2009年の幕開けはフランスの自然の厳しさを感じさせるものでした。現在は落ち着きを取り戻し、学校にも活気が戻ってきています。

さて、本校のあるロワール河流域は、アンボワーズ、アンジェ、シノンといったお城やワインで有名です。トゥール、オルレアンといったフランスの歴史上、重要な都市が点在しており、「フランスの庭園」といわれ世界文化遺産にも指定されています。
ある日、その代表的なお城の一つである、シュノンソー城に行ったときのこと。

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シュノンソー城は、正面玄関から、お城に向かって並木道が続いており、散歩コースとしてトゥールの人々に愛されています。

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その並木道をあるいていると、そのほとりにある川(水路?)から何やら物音が・・・。

そ~っと覗いてみると、ビーバークン(ちゃん?)が一匹で戯れていました。

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自然豊かなフランスでは、いたる所で色んな動物に出会います。本校からトゥールに行く途中でも、ご家庭で飼育(?)されているロバや牛、馬に会うことができます。校内を歩いていると鳥のさえずりが聞こえ、夜はハリネズミがトコトコと歩いています。

フランスにお越しの際は、是非目を凝らし、耳を澄ませてください。新しい発見があることでしょう。

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堀 正則 (ほり まさのり)

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堀 正則 (ほり まさのり)

フランス・トゥールを中心とした情報を、日々の生活を交えながら皆様にご紹介ができれば、と思います。


ご挨拶
海外での生活は今年で8年目になります。初めて海外で過ごした英国での刺激あふれる生活により、機会があればできるだけ海外で暮らしてみたいという気持ちが芽生え、以後米国・ロサンゼルスに3年、そして現在フランスで生活を送っています。こちらでの冬は陽が短くて寒いですが、夏は湿気が少なく冷涼で22時頃まで陽が上がっているので、とても過ごしやすいです。


略歴
保健所に勤務し、塾講師を経て、理科教師として英国、そして米国の各日本人学校にて教鞭を執る。日本帰国後は大阪の私立学校で勤務し、野外活動部顧問として中学生を指導。3年前よりフランス甲南学園トゥレーヌにて勤務。

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トゥール市民の憩いの場所(1) ~Parc de Sainte Radegonde~

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私は、晴天の休日にはよくここに来て、気分転換をしています。トゥールでは比較的広大な公園で、敷地の中にラマが飼われており、またラジコンカーのサーキット場があったりして、休日には家族連れで賑わっています。さらに公園の横にはロワール川が流れており、川縁の遊歩道も景色が良くて、沢山の人が散策をしています。日常の慌ただしく過ごしている時間を忘れさせてくる、そんなリラックスのできる場所です。


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ラマです。のんびりゆったり過ごしているのを見ると、羨ましくもなります。

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ラジコンカーのサーキット場です。この日はレースがありませんでしたが、少年がラジコンカーを持ち込んで爆音を響かせながら、気持ちよく走らせていました。結構本格的です。

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公園横を流れているロワール川です。散策を楽しんでいるフランス人の方が多くいます。

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公園内に川のような凹み(水は流れていません)があって、その上にかかっている橋です。

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堀 正則 (ほり まさのり)

フランス・トゥールを中心とした情報を、日々の生活を交えながら皆様にご紹介ができれば、と思います。

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