2009年1月
小田 浩之 (おだ ひろゆき)

小田 浩之 (おだ ひろゆき)
フランスから現地の情報をご紹介します。
ご挨拶
初めての海外は10代のころのフランス旅行、以後イギリス、アメリカと転々としつつ世界40カ国弱を旅しましたが、やはりヨーロッパにもどってきました。伝統があるけど革新的、歴史があるが最先端のフランスが大好きです。
略歴
社会科教師としてイギリスで勤め、その後アメリカの学校で教壇に立つ。日本帰国後は東京の学校で勤務しながら映画制作を学ぶ。東京在住の外国人アーティストたちと映画制作グループTOKYO FILM GARAGEを立ち上げる。現在はフランス甲南学園トゥレーヌ勤務。芸術の中心地であるフランスにて作品制作計画中。大学卒業後、イギリスに1年間語学修行。
撮る観光案内(パリ編)
今回ご紹介するパリは、フランスの政治・経済・文化の中心であり、「華の都」として知られる美しい都市です。
東京の山手線の内側とほぼ同じ大きさのパリの街並みは、随所に中世ヨーロッパの建物があり、歴史を感じさせます。
セーヌ川によっておおよそ南北に分断されていて、北側を右岸(リヴ・ドロワット)、南側を左岸(リヴ・ゴーシュ)と呼びます。
また町の東西には、東にヴァンセンヌの森、西にブーローニュの森という大きな緑地があり、世界規模の都市が、うまく自然と共存している姿を見ることが出来ます。

さて、まず見出しで使用した写真の説明から。
皆さんもよくご存知の凱旋門です。
一般に「凱旋門」と呼ばれる建築物は「エトワール凱旋門」のことを指します。
「凱旋門」は、直訳が「戦勝のアーチ」であることでも分かるように、戦争の勝利を記念して立てられたもので、「エトワール凱旋門」以外にもたくさんの凱旋門があります。
エトワール凱旋門は、1806年、オステルリッチの戦いで勝利を収めたナポレオン・ボナパルトの命によって建設が始まり、ルイ・フィリップの王政時代の1836年に完成しました。
夜になると写真のようにライトアップされるのですが、シャンゼリゼ通りなどの周囲の通りに比べると、とても控えめな光で照らされています。(この写真はシャンゼリゼ通りを背に撮影しています)
オレンジの淡い光に浮かび上がる凱旋門は、華やかさというよりは、荘厳さと寂寥感を感じ、見るたびに歴史の重みに胸が熱くなります。

また、夜に違った顔を見せてくれるのは凱旋門だけではありません。
左の写真はエッフェル塔です。
マドレーヌ寺院近くのホテル最上階のベランダから撮影したもので、手前にはグラン・パレの科学博物館部分が写っています。
このエッフェル塔はパリ万博(1900)に向けて約26ヶ月かけて建造されました。当初は万博終了後、取り壊す予定でしたが、パリ市民の強い要望で残すことになり、今ではパリのシンボルの1つとなっています。
夜になると、ライトアップされ、幻想的な姿を見せてくれるエッフェル塔。
実は、毎時00分から2分間、特別なイルミネーションが点灯します。
どんな風に点灯するか、ここには載せません。皆さんの目で確かめて、すばらしい感動を手に入れてください!
続いて、お勧めスポットの紹介に移りましょう。
オルセー美術館
オルセー美術館は、エッフェル塔と同じくパリ万博にあわせて作られました。オルレアン鉄道の始発駅「オルセー駅」として建造されたものの、当初の目的である長距離列車のターミナルとしては手狭で不便だったため、近距離列車専用駅として改装されると同時に、ホテルや19世紀の美術品を展示する美術館として生まれ変わることになったのです。
このオルセー駅は、建築家ヴィクトル・ラルーによって設計されました。ヴィクトル・ラルーは、撮る観光案内!(トゥール編)でご紹介したトゥール駅を設計した人間でもあります。
建築はトゥール駅のほうが先で1898年になります。同じ建築家の設計として比べてみるのも楽しいですよ!
右の写真は、オルセー駅の設立当初から設置されている大時計で、当時の面影をしのばせるものとなっています。
ノートルダム大聖堂(ノートルダム寺院)

フランスカトリックの総本山、ノートルダム大聖堂を、裏側のアルシェヴィシ橋で撮影したものです。
ノートルダム大聖堂は中世ゴシック建築の傑作といわれ、1345年に完成しました。
1445年にはジャンヌ・ダルクの再審や、1804年にはナポレオンの戴冠式が行われるなど、数々の歴史の舞台となっています。
なぜ、わざわざ裏側の写真を載せているかというと、このあたりは古い絵や写真を売る露天が立ち並び、フランスらしい雰囲気を味わうにはもってこいの場所だからなんです。
思わぬ掘り出し物に出会えるかもしれませんよ(笑)
貸し自転車スタンド「ベリブ」

最後は、オススメの場所ではなく、オススメの手段を紹介します。
ベリブ(Velib)は、2008年7月15日に大規模な貸し自転車事業として開始されました。
Velo自転車とLiberte(自由)の合成語で、地球温暖化対策や環境保護のために、自転車利用を推進する役割を担っています。
1日パス・1週間パス・1年間パスがあり、パリ市内各所にあるスタンドで返却すればいいので非常に便利です。
しかも1日パスは1ユーロ!1コインで乗り放題です!
ゆっくりと気の向くままパリを眺め、気になったところがあれば、すぐに足を止めれる自由さは1度経験すると、病み付きになること間違いなしです。
さて、皆さんいかがだったでしょうか?
一口にパリとはいっても、今回ご紹介できなかった場所はたくさんあります。
自分自身の楽しめる場所や、楽しみ方を見つけてくださいね。
それではまたお会いしましょう!




