2008年11月
Cinéma en France!
Tours(トゥール)でも秋がふかまりました。世界遺産のにも登録されているロワール渓谷の紅葉は本当にきれいです。パリからTGVで南西に1時間、ちょっと足をのばして、Toursで古城見学をする日本人観光客のすがたも街中でよく見かけます。
さて、フランス甲南学園トゥレーヌが位置するToursには複数の映画館があります。シネコンプレックスもありますが、私の一番気に入っているのはSTUDIO(ストゥディオ)という映画館です。このSTUDIOはアート映画を専門に上映する映画館です。日本ではこの手の映画館はミニシアターといってこじんまりしたところが多いのですが、このSTUDIOは5つの大小のスクリーンを備えていて結構大きな映画館です。
中にカフェテリアやオープンテラスもあって、雰囲気もよいです。また新作だけでなく、クラシック名画を定期的に上映したり、チャップリンやキートンなどのサイレント映画にあわせてミュージシャンが演奏するシネコンサートを行ったり、映画監督を招いてレクチャーを催したり、地元のインディーズ映画グループの作品を上映したり、とイベントも盛りだくさん。地域にも根付いていて子どもからお年寄り、アート好きな人があつまる場所のひとつです。フランス甲南学園の中高生たちも、ジブリの高畑勲監督がSTUDIOにレクチャーに来たときに皆でSTUDIOにいきました。
STUDIOのHP

保井 円 (やすい まどか)
保井 円 (やすい まどか)
フランスで行われるその土地ならではの様々なイベントについて、写真付きでご紹介します。
また、私の勤めるフランス甲南学園トゥレーヌの和太鼓部の活躍の様子も同時にご紹介できれば、と思っています。
ご挨拶
こんな催しはないの?とか、こんな写真がほしい、などイベントに関するご質問、ご要望をどんどんお寄せ下さい。可能な限りお伝えします。
略歴
岐阜県出身。
東京の私立高校で国語教師を勤め、その後、日本語教師に転身。
東京の大学の留学生センターで非常勤講師をしているときに、ひょんなことからフランス行きの話を頂き、フランス甲南学園トゥレーヌに勤めていつの間にか15年がたちました。日々シゲキにあふれるこの職場が大変気に入っています。
田島 正利 (たじま まさとし)
田島 正利 (たじま まさとし)
海外留学の経験を生かし、お勧めのフランスの町や古城をご案内します。
ご挨拶
フランスに行く目的は皆さまざま。折角行くならちょっと知識をつけて、こんなところも見てみたらどうかという案内をしたい。日本の1.5倍の国土の中、さまざまな歴史を刻んでの現代。歴史に興味がなかった自分も、この国を見ると過去にタイムスリップ。
略歴
大学卒業後、イギリスに1年間語学修行。
東京で教員生活16年。その後フランスに渡り教員から事務長を10年間経験。
現在はフランス甲南学園トゥレーヌの日本事務所所長代理にて生徒募集活動の日々。
若き時代に親元を離れ、フランスでの学生生活をおくることの魅力をアピールしています。
Fete du pain(パン祭り)-フランスの田舎の典型的なお祭り
今回は、フランスの田舎の典型的なお祭りの様子をご紹介します。
ご存知のように、フランスは9月が新学期。新しい学期の始まりとともに、毎週末、各地でにぎやかな催し物が行われますが、このパン祭りもそのひとつです。
ロワールの古城めぐりの拠点として有名なトゥールの町から北へ車で30分ほど上ったMontreuil en Touraineという小さな村で、20年前から行われているこの祭りは、今ではすっかり有名になり、近隣から大勢のお客さんが、さまざまなパンを目当てに集まります。

パン祭りのパンはこの釜で焼かれます

パン祭りのメイン会場。古い館全館を使ってパンを売ります
今回この祭りの主催者から、私の勤務するフランス甲南学園トゥレーヌの和太鼓部が演奏依頼を受けたため、生徒たちと行ってきました。
祭りといってもこちらのものは、日本のような神事を中心としたものではなく、各村がそれぞれ自慢の農産物などを買ってもらうために行う、いわゆる村おこし的な行事で、カボチャ祭り、リンゴ祭り、エスカルゴ祭り・・・など、いかにも農業国らしいフランスの一面がうかがえる、素朴な祭りがほとんどです。

フランスの田舎の古びた館と和太鼓の不思議なコラボ
さてこのパン祭りは、Montreuil村に残る大きな館の跡(というかほとんど廃墟)とその敷地を使って催されます。敷地いっぱいに屋台が並び、隅っこには子供向けの遊び場も用意されています。そして館の前には、急ごしらえのメインステージが陣取り、地元のバンドや奥様コーラスなどが出演します。
和太鼓もこのステージの前で演奏しました。その館の古いパン焼き釜で次々とパンが焼かれ、建物内に数え切れない種類のパンが所狭しと並べられていました。人々はそれぞれお目当てのパンを、大量に購入していました。

会場の周りには、ポニー(きっと村人の誰かの所有でしょう)乗り場があったり、地元の芸術家が自分の作品をテントいっぱいに並べていたり、古楽器を演奏する親子がいたりと、手作り感あふれるイベントに心があったまる思いでした。
皆さんもぜひ一度、こんな素朴な祭りを味わいに、フランスに来てみてください。

【祭りの様子】

ヌガー屋さん。子どもの好きなアメ類を扱っています

バンデ地方(大西洋岸)から牡蠣を売りに来た親子

洋梨を煮込んだご自慢の製品(説明書付)に自信ありげ

ソーセージ屋さん。種類はとても豊富です

フランスの古楽器を演奏する親子




